【前編】マンションの賃貸管理によくあるトラブルとその対応例
トラブル発生時の対応次第でその後のマンションや会社あるいはオーナーの評判が大きく変わってしまうことさえあるといっても過言ではないほど、重要です。
今回はマンションの賃貸管理におけるトラブルの対応例についての前編として、トラブル対応の重要性と発生の原因について詳しく解説します。
1.賃貸管理におけるトラブル対応の重要性
マンションの賃貸管理におけるトラブル対応は、管理業務の中でもとても重要な業務の一つといっても差し支えないでしょう。
では、マンションの賃貸管理においてトラブル対応が重要といわれるのは、一体なぜなのでしょうか。
■賃貸マンションの入居者はオーナーや管理会社の対応をみている
入居に悩むお客様が最終判断を下す際に考慮する事柄の一つが、オーナーや管理会社の対応です。
同じような条件の賃貸マンションの候補がいくつもあって決めかねている場合、オーナーが個人なのか法人なのか、どこの会社が賃貸管理をしているかということは大きな判断基準になり得ます。建物や入居した部屋の設備にトラブルが発生した時、迅速・適切に対応してもらえるかどうかは、実際に自分自身が入居する立場で考えたとき、より対応が素早く丁寧な方に入居したいと思うことでしょう。
■入居者が安心して長く住み続けることができる
長期間にわたりマンションに入居していると、さまざまな理由からトラブルが発生してしまうことも少なくありません。たとえば、部屋の設備が経年劣化によって故障するというトラブルです。入居設備が劣化によって故障してしまうと、入居者はその期間設備の一部を利用することができず、生活に支障が生じてしまいます。
しかし、そういったケースにも素早く対応して設備を修理・交換することができれば、入居者への支障が最小限のものとなり、安心して長期間住み続けてもらえます。
■入居者と信頼関係を築くことができる
入居者はマンションへの入居時、「ここで新しい生活をスタートさせよう」というフレッシュな気持ちで入居されます。にもかかわらずトラブルが発生し、その後も不十分な対応が続いてしまうと、入居者からの信頼を失い、場合によってはそれが退去の原因となってしまうこともあります。
賃貸マンションにおける設備の故障等はどうしても発生してしまうものですが、たとえトラブルが発生したとしても、そこで迅速かつ誠実な対応を行なうことで入居者に安心してもらうことができれば、逆に入居者との間に強固な信頼関係を築くチャンスになることさえあります。
■マンションの空室が少なくなる
賃貸管理においてトラブル対応がしっかりしていると、トラブルを原因とした退去をできるだけ少なくし、入居者は長く住み続けることができます。また、そのようなトラブルを原因として退去してしまった入居者は、今後はトラブルになった管理会社のマンションは避ける可能性も高いでしょう。
賃貸マンションにはどうしても「転勤」や「家庭の事情」等による引っ越しはつきものですが、賃貸管理におけるトラブル対応がうまくいくということは、長い目で見た空室対策にもつながるといえるのです。
2.なぜトラブルが発生してしまうのか
マンションの賃貸管理を行なっていると、どうしても問題が生じ、トラブルへ発展してしまうということも多々あります。
トラブルの発生理由はいくつかありますが、その中でもよくある例を3つご紹介します。
■設備が経年劣化する
マンションやその付属する設備は、どんなに丁寧に使用していても経年による劣化が起きることは避けられません。
たとえば、水回りの給湯設備などが例として挙げられます。
給湯設備が劣化によって故障してしまうと、その間はシャワーを浴びたり、調理に使うお湯を出すことができなくなります。そのため、一刻も早く対応するべき代表的な例といえます。
故障の連絡が来たときにすぐ動くことができれば問題ありません。しかし、問い合わせの連絡があってから業者の手配までに時間がかかってしまい、さらに繁忙期と重なって連絡を受けてから実際の修理対応まで何日も空いてしまうような場合、「なぜ高い家賃を払って入居しているのに重要な設備が利用できないのか」と、トラブルに発展する可能性があります。
■住民同士のいざこざ
賃貸マンションにはさまざまな人たちの入居が想定されます。若者から高齢者はもちろん、ファミリー世帯から単身世帯まで実にさまざまです。当然、ライフスタイルや価値観が異なることも少なくありません。たとえば、生活音に関するものや、共用部分の利用方法など、住民同士の考え方の違いからトラブルにつながってしまう場合もあります。
■契約内容の説明不足や契約書の不備
入居にあたり初期の契約段階で不備が残っていると、それが後々のトラブルに発展してしまうおそれもあります。たとえば、マンション内の共用施設の利用方法を正しく説明できていなかったり、事前に合意した内容が契約書に正しく反映されていなかった、といった場合が挙げられます。
契約は貸主と借主、双方合意のもと入居の条件について取り決める重要なものです。その内容がきちんと説明されていなかったり、契約書に記載された文言が当初合意した契約内容と違うものであると、入居者に不信感を与えてしまいます。
3.まとめ
マンションの賃貸管理において問題が発生した場合は、できる限り速やかに誠実な対応をする必要があります。そういった対応は、やはりプロである専門家に相談するのが最適です。
マンションの賃貸管理のご相談については是非当社までご連絡ください。
以上
更新日:2020年3月25日