日常管理(BM)
視聴覚設備の改修|マンションの視聴覚設備は大丈夫ですか?
原因はいくつかありますが、「設備の更新がされていないこと」が発生要因となる事象が多くみられます。その中でも増加傾向にあるブロックコンバータ故障によるマンションでの視聴不良に関する問題点と今後の対策についてご紹介いたします。
共聴タイプのBS放送とCS放送が1本の線で流せるように周波数を変えて棟内に配信する電子機器のことです。メインのブースター周辺に設置されていることが多いです。
画像提供元:株式会社テレ・エンジニアリング
2012年以降は、BS放送のデジタル化が完了し帯域も拡張されたため視聴できるチャンネルが増えました。この頃になると、BS/CS110°一体型アンテナが一般的になり、CS110°のチャンネルが拡充されてきたこともあり、今まで視聴していた共聴タイプのCS放送は廃止してCS110°に切り替えるケースが増えました。テレビへのCS110°チューナー内臓が一般的になってきたことも理由にあります。
現状としてはブロックコンバータでCS放送を共聴タイプで受信することが出来るため、アンテナ更新をせずにいるケースがあります。
一方でブロックコンバータは、全てのメーカーで2010年前後に製造を終了しており、現在は在庫がなく修理・交換が出来ません。さらに、機器の耐用年数が10年程度となりますので、今後いつ壊れてもおかしくないという状況にあります。
ブロックコンバータが故障してしまうとCS放送だけでなくBS放送も視聴が出来なくなる可能性があります。アンテナ交換まで1ヶ月ほど掛かるため、その間は視聴が出来ないという大きな問題へ発展してしまいます。また、共聴タイプのCS放送の帯域とBS放送が重複するため、周波数の変換が出来ずに一部のBSチャンネル(4K放送も含む)が視聴できないという問題もあります。
4.共聴タイプとの見分け方
見分け方として屋上に複数の衛星アンテナが設置してあり、違う方向を向いている場合は共聴タイプのブロックコンバータが設置されている可能性があります。そのような状況やご心配な場合は、詳細を確認するために専門業者に調査をしてもらうことをおすすめします。
見分け方として屋上に複数の衛星アンテナが設置してあり、違う方向を向いている場合は共聴タイプのブロックコンバータが設置されている可能性があります。そのような状況やご心配な場合は、詳細を確認するために専門業者に調査をしてもらうことをおすすめします。
4K放送も2018年から本格的に始まっていますので、この機に視聴覚設備の見直しをご検討されてはいかがでしょうか。
当社では、一棟でご契約のオーナー様に、設備交換費用が無償になる保守契約サービスのご紹介もしております。
契約時に初期改修工事は必要ですが、保守契約の費用内でその後の改修費用や緊急対応など気にかける必要がなくなりますので、安心して視聴覚設備の維持管理ができます。
また、当社ではマンション管理システムを導入し、業務の実施・履歴管理等を行い、これからもオーナー様・入居者様に「安心・安全」をお届けしてまいります。
以上
更新日:2022年3月15日