消防設備点検|万が一の火災のために大切な点検
点検を定期的に行っていないと、「火災感知器が正常に作動しなかった」 、「消火器が噴射できなかった」 など、避難・消火活動等に支障を来たし、入居者の方が逃げ遅れるなどの火災事故につながります。
また、初期対応の遅れは近隣住戸への二次災害に繋がり被害が拡大してしまう可能性もあります。
火災被害に遭わないためには、消防点検を正しく理解し、建物を適正・適法な状態にしておくことが重要です。
今回のコラムでは消防点検の概要と消防設備役割をご紹介させていただきます。
■機器点検・・・半年に1回 (外観点検→消防設備の設置状況、損傷の有無等)
■総合点検・・・1年に1回 (作動点検→消防設備等を実際に作動)
※連結送水管設備のある建物は築10年目から3年ごとに「耐圧試験」が別途必要になります。
2.対象となる建物と消防署への定期報告の期間
・非特定防火対象物(共同住宅)・・・3年に1回
・特定防火対象物(店舗、病院、福祉施設等を含む建物)・・・1年に1回
消防設備は主に以下のように分類します。
●消火設備
・消火器…人が操作して初期火災の消火を行う設備です。
・各種消火栓…消火活動に必要な水を供給する為の設備です。
・各種スプリンクラー…天井に設置された火災を感知し自動的に大量に散水する設備です。
●警報設備
・自動火災報知設備…火災による煙や熱を感知し、ベルを鳴動させて火災の発生を報知します。
・非常警報設備…非常ベルや自動式サイレンを指します。火災の発生を報知する装置です。
・感知器…自動的に火災の発生を感知し、火災信号を発信します。
●避難、誘導設備
・避難器具設備…避難ロープ、避難用タラップ、避難はしご等、避難する際に使用する器具です。
・誘導灯および誘導標識…非常口の位置や避難の方向を示すものです。
●消火活動上必要な設備
・連結送水管設備…消防隊が消火活動を行う際に送水するための設備です。
・非常コンセント設備…消防隊が消火や救出のために使用する電気機器の専用のコンセントです。
●防火、防煙、排煙設備
・防火戸(扉)…耐火性能がある扉です。火災時に炎が他の場所に広がることを防ぎます。
・防火シャッター…火災時に他の場所に炎が燃え移らないようにするためのシャッターです。
・可動式たれ壁…火災時に煙が広がらないようにする天井や梁下から垂れ下がるような壁です。
・排煙設備…煙を外に出す設備です。
感知器(熱・煙・ガス)と避難経路(避難器具)を確認します。
当社では、技術スタッフと協力会社による定期ミーティングを行い不具合箇所の擦り合わせ・提案等行っています。また、的確な管理業務実施のためマンション管理システムを導入し、管理業務の実施・履歴管理等を行いオーナー様・入居者様に「安心・安全」をお届けしています。
以上
更新日:2020年6月11日