建築構造の基礎知識2

集合住宅の計画では間取りや設備面にばかり目が行きがちですが、構造もしっかり理解しておきたいところです。
住み心地や耐久性などにも大きく関係する、建物構造の種類についての基礎知識を解説します。

マンション建設に採用される主な構造形式である「ラーメン構造」と「壁式構造」についてその特徴やメリットデメリットを解説します。

1.ラーメン構造

■ラーメン構造とは

ラーメン構造とは、柱と梁で支える建築構造をいいます。
その名前は、ドイツ語の「Rahmen(額縁)」に由来します。
鉄骨造をはじめ、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造にも用いられ、中高層のビルからマンションの建築まで、幅広く採用されています。

■ラーメン構造のメリット・デメリット

柱と梁を強固に接合する構造であるため、壁の配置を自由にでき、多彩な間取りやプランに対応することができます。
一方で、柱型や梁型が出てくるため、一部空間の有効活用ができない場合や家具が置きづらくなることがあります。

2.壁式構造

■壁式構造とは


壁式構造とは、
「壁」と「床」で形づくる「箱」によって建物を支える構造をいいます。
一般に、5階建て以下の中低層建築に多く用いられます。

■壁式構造のメリット・デメリット

柱型や梁型が出ないため、部屋の壁と隅がすっきりします。そのため、家具の配置や空間の有効活用はしやすい構造といえます。
一方で、壁の量や位置には制限があるため、開口部の大きさや間取りは一部制約されることがあります。

以上

建物(ハード)の記事一覧

マンションの管理 共用部 その他の記事

閲覧したページ