屋上|-屋上防水について-
建物を守る屋根は傾斜屋根、陸屋根に分類され、陸屋根には屋上・バルコニーなどがあります。
今回は屋上の仕上げについて、ご紹介します。屋上の仕上げは「屋上防水」と呼ばれ、劣化が進行するとその機能が損なわれてしまいます。たとえ日常の点検・補修を行っていてもいずれは耐用年数を超え、機能限界がやってくるため、
適切な時期・工法を検討し計画的に行う必要があります。
また、「屋上防水」には様々な種類の工法があり、特徴を正しく理解し、屋上の用途に応じて改修工事を検討することが重要です。屋上防水の代表的な工法は以下の通りとなります。
【アスファルト防水】
合成繊維不織布にアスファルトを含侵・加工したシート(ルーフィング)を溶融した
アスファルトコンパウンドで貼り重ねる防水工法です。
■表面仕上げについて
アスファルト防水の場合、用途により以下の2種類に分類できます。
A.押さえコンクリート仕上げ(歩行用※1)
防水層表面を軽量コンクリートで保護した仕様です。
B.露出仕上げ(非歩行用※2)
防水層の表面にトップコート(保護塗装)を
塗布した仕様です。
【シート防水(非歩行用※2)】
合成ゴム・合成樹脂等を原材料とするシートによる
防水工法で、乾燥収縮に対する追従性があり、
特に塩ビシート防水は耐久性が高い工法です。
【ウレタン塗膜防水(非歩行用※2)】
ウレタン樹脂を原材料とする防水工法で耐久性があり、
複雑な形状でも施工可能で施工性が良い工法です。
※1 歩行用:不特定多数の人の頻繁な歩行が可能
※2 非歩行用:点検程度。人の歩行には適していません
※その他にFRP防水もあります。
「屋上防水」の劣化を放置した場合、「漏水」、「構造劣化」など建物の安全性や機能性を損ね資産価値を下げることになります。弊社では建物の現状を把握するため、築10年を目途に目視・打診による「建物劣化診断」を行い、
オーナー様に建物の状況報告・修繕提案をいたします。
建物の資産価値を長く保つため、オーナー様の視点に立ってお手伝いさせていただきます。